(母乳育児支援研究所顧問 橋本武夫医師) 

舌小帯短縮症について

「現在三ヶ月の女児ですが、先日保健所の三ヶ月検診につれて行ったところ、舌小帯短縮症なので早期の手術を考えるように、と言われました。親も全く気が付かなかったのですが、よく見ると確かにあごと舌の裏側をつないでいる膜が短いようで、ひきつれているような感じです。初めて聞くような病名で不安です。手術はいつごろまでにしたらいいのでしょうか」という質問がありました。

舌小帯短縮症とは生まれつきのもので、舌の裏側のまん中にある舌小帯が舌の先端近くまでのびて舌を自由に前方に出せない状態を言います。

そのためにおっぱいを上手に飲めなかったり、また言葉が出るようになってラ行の発音がうまく出せなかったり、英語の発音がうまく出せなかったりすることがある、などと言われています。
しかし、実際にこのようなトラブルが起こるのはまれで、一般に舌小帯があっても手術の必要のある症例はきわめてまれです。
最近は、少し過剰気味に手術が勧められている傾向もありますが、舌小帯が完全に舌の先端まで付着して、舌の運動が全く障害されているような重症例は別として、お乳が楽に十分に飲めていて、体重も順調に増えているようなら手術は必要ないでしょうし、また急ぐ必要もありません。舌がのびるにつれ、下あごの門歯で自然に切れて四歳ごろまでに治るものも多いからです。

しかし、いずれにしろ、今、本当にその必要があるかどうかは一度診察をしてみないと分かりませんが、先日も同じような心配でお母さんが外来に赤ちゃんを連れてこられ、そのお子さんも手術の必要はなく、お母さんも安心して帰られました。


前のアドバイスへ   次のアドバイスへ

おっぱい育児アドバイス一覧へ
当サイトは母乳育児支援を通し、
赤ちゃんとお母さんとの信頼関係を作ることを目的として誕生しました。
母乳育児の情報満載。助産婦さんもお母さんも、みんな見てね